活動報告

2011/03/16

「東京都知事選挙」出馬取り止めについて

 皆様へ

私の都知事選挙出馬に関しまして、皆様から有難いご支援と、同時にご心配を頂いてまいりましたことに、心より感謝申し上げます。

すでにご承知のことと存じますが、3月14日の夕刻、石原東京都知事、上田埼玉県知事とともに三者で共同記者会見を開き、その場で私は都知事選挙への出馬を断念し、首都圏連合の推進や重要な政策の実現に向けて新たな決意で臨むことを表明いたしました。

この間の経緯を簡単にご説明いたします。これまで私は神奈川県知事3期目を目指し準備を進めておりました。そこへ2月に石原知事から、勇退の意向とともに、「ぜひともその後の東京都政は君しかいない、やってもらいたい」との要請を受けました。この要請に関しては、上田埼玉県知事、森田千葉県知事にもご賛同いただき、協力を表明していただきました。

私としては大変難しい決断だったのですが、熟慮を重ね、首都圏連合をさらに推進し日本を再生していくためには、石原知事に代わって私が立ち上がらなければいけないという思いに至りました。そこで、都知事選挙への出馬を決意し、3月1日に立候補声明をさせていただいたわけです。

ところが、その後、3月11日に都議会で石原都知事が再出馬の宣言をいたしました。私にとっては、青天の霹靂で本当に驚きました。政治家としての信義を裏切られた思いで大きな憤りを感じました。

この時点では、私は自分の決断で都知事選出馬を決めた以上、正々堂々戦って、自分の政策を訴えていこうという覚悟を決めていました。

まさに、その十数分後、今回の東北関東大地震が発生しました。有史以来、最大規模の地震でした。地震、津波の被害、その後は原子力発電所の事故や余震など、未曾有の危機が日本を襲い、首都圏や神奈川でも、停電やガソリン不足などの2次的被害が広がっています。

私も、すぐに神奈川県災害対策本部を立ち上げ、本部長として県内の被害対応及び被災地への支援という知事としての任務に全力で取り組んでおります。

知事である私の最大の使命は、こうした災害から県民の生命や財産、生活を守ることです。

このような国家的危機状況の中で、公職にある二人の知事が、知事の本分を投げ捨て、知事の席を空席にして選挙を戦っていていいのかという、大きな問題に突き当たりました。

さらに、石原都知事とは互いに首都圏連合を推進する立場で連携をしてきた者同士です。その二人が対峙し、選挙戦で激しい戦いをすることは、首都圏連合の理念に反し、首都圏分裂を招いてしまいます。

私が都知事選出馬の決意をしたのは、東京を扇の要にして首都圏連合を強化し、さまざまな困難な課題を解決していくという首都圏連合構想の実現が念頭にありました。

それに反する事態を招いてよいのか。それでは、神奈川県民にも東京都民にも大きな失望を与え不信感につながってしまう。こうした思いから、私のとるべき道を改めて自問し、正直、悩みました。

そうした中で、埼玉県の上田知事から「首都圏連合の主要メンバーである石原知事、松沢知事が対決することは、これまで積み上げてきた首都圏連合の政策形成、そして実践能力を一気に壊すことになり、首都圏連合どころか首都圏分裂になる」との指摘があり、調整の労を取りたいとのお話がありました。

上田知事の献身的な調整の結果、石原知事には、私が訴えていた3つの重要政策、①首都圏連合の推進、②電気自動車の普及、③受動喫煙防止対策の確立を公約として受け入れる約束をいただきました。さらに石原知事からは、当選の暁には「その公約を推進するために、しかるべき立場でぜひとも協力してほしい」という提案もいただきました。

これをもって、私としては都知事選に出馬する所期の目標を達成できる見込みが立ったと判断いたしました。

私は、都知事というポストが目的ではありません。私が掲げた首都圏連合が実現し、首都圏の皆さんに暮らしやすくなったなと思ってもらえることが、私の政治家としての大きな目標であります。

そして大災害への対応なども総合的に勘案して、私は都知事選挙への出馬を辞退するという決断をいたしました。また、私からは、私の提案した政策実現に向けての協力を惜しまないことも石原知事にお約束しました。

以上のような経緯を経て、3月14日夕刻の三知事共同会見に至ったわけであります。

当面は与えられた4月22日までの任期を、全力を挙げて災害対応に取り組み、わが国の危機的な状況を打開すべく、神奈川県知事としての職責を全うしてまいります。

今後、わが国がこの未曽有の危機を乗り越え、再び発展を遂げていくためには、より大きな視点での改革や先進的な取り組みが不可欠であります。私は、首都圏連合の絆をさらに強化して、首都圏全体の発展と日本の再生のために、私の身命を賭して取り組んでまいる決意です。この決意を最も的確に実現するためには、どのような形がふさわしいのか、もうしばらく時間をかけて考えていきたいと思います。

今回の決断は、こうした政治家としての私の信念に基づく結論であるとともに、将来に向けての新たな決意であることを理解いただければ幸いです。

皆様のご支援、ご協力に改めて感謝申し上げますとともに、引き続きのご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

平成23年3月16日                            神奈川県知事 松沢 成文

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